街角で見かける鮮やかな映像のLEDビジョン看板。
視認性に非常に優れているため、遠くからでも映し出される映像や画像を鮮明に見ることが可能です。
最先端の情報発信ツールとして大注目のLEDビジョン。
鮮明な映像と大きなサイズが多いため、消費電力も気になるところではないでしょうか?
この記事では、需要が多いLEDビジョンのサイズによる消費電力量を比較してご案内します。
LEDビジョン導入を検討されている方の参考にして頂けたら嬉しいです。
LEDビジョンの消費電力とは?
LEDビジョンを導入しよう!
検討を始めた時には、つい、LEDビジョンの初期導入コストに目が行きがちです。
しかしLEDビジョンを導入してからのランニングコストも同時に調べることをおすすめします。
特に毎月確実にかかる電気代はLEDビジョンを運用していく上で重要です。
実際の消費電力や電気料金は使用するディスプレイのモデルや設定、契約する電気会社との契約内容によって変わってきます。
屋内と屋外で電力が違う
LEDビジョンは屋内設置と屋外設置では消費電力が異なるので注意が必要です。
屋外は日光の影響を受けやすく、視認性を確保するためにディスプレイの明るさのレベルを上げる必要があるためです。
輝度(明るさ)のレベルを上げることで、鮮明な映像を届けることができます。
この輝度のレベルを上げる行為が消費電力の上昇にも繋がります。
そのため、屋内設置と屋外設置では電気代が異なるのです。
LEDビジョンの消費電力:180インチと50インチの比較
LEDビジョンを導入されているサイズで需要が多いサイズで消費電気量と電気代概算を算出しました。
運用シミュレーションを行う際の参考にしてください。
消費電力計算の条件
①小規模LEDビジョン(50インチ)と大規模LEDビション(180インチ)それぞれで一番設置されている台数が多いサイズを比較検討しました。
②全国家庭電気製品公正取引協議会1kWh=31円で算出しています。(2023年11月現在)
引用:
電気代は、電力料金と使用時間で算定されます。(電力料金単価×使用時間=電気代)
電気代は電力料金と使用時間で算定されます。電力料金は地域により異なる場合がありますので、家電公取協では、電気事業連合会のご協力により得られた全国の電力料金を踏まえ、目安単価を決めています。
現在の目安単価は、31円/kWh(税込)です。
また、使用時間については、商品によりいろいろ異なりますので、各工業会で算出方法の基準を決めています。基準がない場合には独自の算出方法を使用することもありますが、その場合は必ず算出根拠を、表示することが必要とされています。 なお、現在の目安単価は、電力会社の電力料金の改定を受け、令和4年7月22日に改定したものです。
https://www.eftc.or.jp/qa/
180インチLEDビジョンの消費電力
【サイズ:180インチ】
消費電力:250W
1日あたりの稼働時間:8時間
ひと月あたりの稼働日数:30日
電気単価:31円/1kWh
サイズ:180インチ W4000mm * H2500mm
(1)屋内用LEDビジョンの場合
消費電力:60kWh(250W×8時間×30日)
電気料金:約18,600円/月
(2)屋外用LEDビジョンの場合
消費電力:129.8kWh(540W×8時間×30日)
電気料金:約40,176円/月
50インチLEDビジョンの消費電力
【サイズ:50インチ】
消費電力:120W
1日あたりの稼働時間:8時間
ひと月あたりの稼働日数:30日
電気単価:31円/1kWh
サイズ:150インチ W3120mm * H2160mm
(1)屋内用LEDビジョンの場合
消費電力:28.8kWh(120W×8時間×30日)
電気料金:約6,070円/月
(2)屋外用LEDビジョンの場合
消費電力:62.4kWh(260W×8時間×30日)
電気料金:約13,154円/月
180インチと50インチの消費電力の差とその理由
180インチと50インチのLEDビジョンの消費電力の違いは、計算式から次のように考えられます。
①パネルの枚数による違い
②屋内用と屋外用の違い
家庭用のテレビも画面が大きくなるほど電気代も上がります。
LEDビジョンも同じく、大きさが変わることで映像を写す部分が広がるためと考えられます。
しかし、実際にはLEDビジョンは大きい方がより視認性が高まり、広告を出す場合でもより遠くの人に見てもらいやすくなります。
大きいLEDビジョンというだけでも話題性もあるため、より多くの人に広告を見ていただけるようになります。
また、屋内と屋外では、屋外ビジョンの方が不特定多数の方に見ていただき、興味を持っていただけるきっかけを作りやすい利点があります。
導入コスト、ランニングコストを念頭に入れても、屋外用の大型ビジョンが、収益や認知拡大を検討されている場合にはおすすめです。
LEDパネルとピクセルピッチによる消費電力の違い
Bright colored blue LED wall with pink pattern – close up background
LEDビジョンの導入を検討する上で、欠かせないのがピクセルやピクセルピッチへの理解です。
LEDパネルのピクセルとピクセルピッチとは?
ピクセルとは、簡単にいうと、デジタル画像における最小単位を表現する言葉です。
ピクセルが大きいほど解像度が高く、より視認性が高い高精度な映像表現が可能になります。
ピクセルピッチとは「1ピクセル内のLEDとLEDの距離」を表しています。
同じ面積のLEDビジョンでもピッチが小さいほど解像度が高くなります。
また、ピッチサイズを上げることで解像度が上がるため、より遠くの人に映像や情報を届けることができるようになります。
そのため消費電力はピッチ広いLEDビジョンよりも、ピッチが狭いLEDビジョンの方が大きくなる傾向があります。
気をつけたい、中古LEDビジョンの消費電力
LEDビジョン導入を検討されている方の中には、中古LEDビジョンの運用も検討に含まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
LEDビジョンの中古は、新品よりも初期費用が抑えられるメリットがあります。
しかし、長期運用を検討している場合は耐用年数だけではなく、ランニングコストも念頭に入れておくことをおすすめします。
LEDビジョンの世界は日進月歩。
どんどんと省エネ・高性能に向けた取り組みが行われています。
新しい機器の方が省エネ化が進んでいるため、消費電力が抑えられます。
メーカーによって異なるLEDパネルの消費電力とワット数
LEDパネルの消費電力とワット数は、メーカーや製品によって異なります。
HPに詳しく掲載している代理店もあります。
導入を検討されている場合は、専門業者に詳しく聞くことをおすすめします。
消費電力以外にかかるランニングコスト
LEDビジョンのランニングコストには、電気料金だけでなく通信料・システム料・保守料などがかかります。
通信料(インターネット)
LEDビジョンなどのデジタルサイネージはセットトップボックス(STB)という機器を設置することで、インターネットから通信データを取得することができます。
STBを利用することで映像の管理が遠隔で行えるようになります。
一般的なWi-Fi利用で月額5,000円〜8,000円程度かかると言われています。
近頃は格安SIMの登場によりより安価な場合もあるようです。
こちらも専門業者に相談すると良いでしょう。
システム料
複数のデジタルサイネージを一元管理したり、配信するコンテンツの順序を指定するシステムをCMS(コマンツ・マネジメント・システム)と言います。
CMSは月額制を採用しているケースが多いです。
一般的に月額4,000円〜10,000円程度で利用することが可能です。
こちらも専門業者に相談してみてください。
保守料金
LEDビジョンを安定的に正常に安心して運用するための保守料金です。
保守点検を業者へ依頼する場合に変わってきます。
保守料金は業者によって様々です。
CMS利用料が含まれている場合もあります。
業者選定の目安にもなりますので、保守の内容と料金はしっかりと確認することをおすすめします。
LEDビジョン消費電力とランニングコストのまとめ
いかがでしたか?
LEDビジョンは大きさやピクセルピッチによって消費電力が変わってきます。
電気料金は大きさや消費電力による変動のみです。
広告収益や認知の拡大による事業拡大を検討されている場合は、大きいサイズでピッチピクセルが狭い、高解像度のLEDビジョンがお勧めです。
ピッチピクセルや消費電力数はメーカーによって変わります。
LEDビジョンを導入・運用を検討されている場合は、専門業者にご相談ください。
その際には、保守の内容も念頭に入れて相談されることをおすすめします。