鮮やかな映像と、屋内外問わない視認性の高さで注目が高まっているLEDビジョン。
屋内外での空間演出や、施設内や街中の案内看板としても大活躍しています。
スポーツ観戦の時にスタジアムでも見かけた!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
LEDビジョンはサイズや形状も様々で、臨機応変に環境に合わせて設置できるデジタルサイネージです。
もちろん、金額もピンキリ。
そして、目で見た時の認識のしやすさ(視認性)もそれぞれです。
この記事ではLEDビジョンを選ぶ基準となる「視認性」と「ピッチ距離」についてわかりやすく解説します。
LEDビジョンの仕組み
LEDは和訳で「光る半導体」の意味。
寿命が長く、消費電力が少ない、応答が早い等の特徴があります。
LEDビジョンはLED素子の組み合わせでできています。
それぞれのLED素子が発光することで映像を表現しています。
LEDビジョンでよく見る「ピッチ」とは?
LED素子が並んでいる間隔によって映像のきめ細やかさが決まってきます。
映像がきめ細やくなるほど、鮮明で美しい画像を映し出すことが可能になります。
LED素子が並んでいる間隔=ピッチサイズ
LED素子のサイズと混合される方も多いので注意しましょう。
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ピッチサイズが大きい |
ピッチサイズが小さい |
解像度 |
荒め |
鮮明 |
金額 |
低め |
高め |
ピッチサイズは狭いほど映像が鮮明になる場合が多いです。
しかし、その分使用するLED端子も増えるので高額である傾向があります。
視認距離とピッチの関係
LEDビジョンを見る人が、LEDビジョンを目に入れるまでの距離のことを「視認距離」と言います。
ただ、LEDビジョンを見るだけではなく、LEDビジョン上に表示される文字や映像・画像が適切に認識することができる距離のことです。
一般的にはピッチ数の1.16倍をメートルに変更した距離が適正視認距離と言われています。
例えば2.6mmピッチのLEDビジョンの場合は、3.5m程度が適正視認距離となります。
視認距離は「映し出された文字や映像を認識することができる距離」です。
この場合は3.5mより遠くにいる人に、きれいに映像を届けることができることになります。
ただし、適正視認距離からLEDビジョンまでの距離が短くなると、見える映像や文字はだんだんと荒くなります。
高解像度のメリットとデメリット
LEDビジョンのピッチサイズが広くなるほど、解像度は低くなります。
そのため、画像は荒くなります。
逆に、ピッチサイズが狭くなるほど解像度は高くなり、より鮮明な映像や情報を届けることができます。
また、LEDビジョンの明るさの目安の輝度も変わってきます。
解像度が低くても、視認距離より遠くの人にも鮮明な映像を届けることは可能です。
その一方、視認距離よりもLEDビジョンの近くにいる人には荒く見えてしまうのです。
ピッチサイズが狭い高解像度のLEDビジョンは、近くからも遠くからも鮮明な映像や情報を視認することが可能です。
しかし、その一方で、使用するLED端子が増えることで電気料や初期費用も高額になります。
ここでは、高解像度LEDビジョンのメリット・デメリットを解説します。
高解像度のメリット
高解像度のLEDビジョンは屋内でも屋外でも、近くにいても遠くにいても鮮明に画面情報を受け取ることができます。
LEDビジョンが見える範囲であれば、どこにいても、キレイに的確に情報を届けることができるため、訴求力が上がります。
高解像度のデメリット
高解像度のLEDビジョンは、使用するLED端子の数が増えるので高額になります。
また、LED端子の数が増えるため、故障する数も増えることも想定されます。
電気容量をたくさんのLED端子に分散するために輝度(LEDビジョンの明るさ)が低解像度のものに比べると出しにくい傾向もあります。
屋内型は高解像度が求められる理由
屋内に設置する場合と屋外に設置する場合では映像を届ける距離の幅が異なりますよね。
そのため適切な視認距離の確保が必要になります。
屋内では、設置場所によっては、LEDビジョンに限りなく近づくことが可能になります。
近づかなくても、屋外に比べてLEDビジョンと見る人との距離は近いです。
また、LEDビジョンの輝度が高いことで日光などの光に左右されずに鮮明な映像を届けることが可能です。
そのため、日光などの影響を受けやすい屋外では輝度が高い(解像度が低い)ピッチ間隔のLEDビジョンが求められます。
しかし、屋内の場合は、光の影響をある程度操作することが可能です。
そのため、輝度がそこまで高くある必要はないのです。
逆にLEDビジョンが明るすぎると感じることも生じるため、輝度が低い(解像度が高い)LEDビジョンが求められます。
LEDパネルとピクセルピッチによる消費電力の違い
LEDビジョンを運用する上で気になるのは初期費用とランニングコスト。
特に毎月確実にかかってくる電気料は気になるところではないでしょうか。
ピッチ間隔が狭い高解像度のLEDビジョンは、低解像度のものに比べて消費電力が増える傾向があります。
使用するLED端子が増えるためです。
家庭内でも、照明器具が増えると消費電力が増えますよね?
その理屈と同じだと考えて良いでしょう。
高解像度LEDビジョンの導入の目安
高解像度のLEDビジョンの導入には、どのくらいのコストがかかるのでしょうか?
屋内で利用するために開発されたLEDビジョン(屋内型LEDビジョン)を参考に、ご案内します。
※屋内型LEDビジョンは、きめ細やかなピッチで、4Kなどの美しい映像表現も可能なLEDビジョンです。
【本体価格】+【共通価格】=【導入初期費用】
本体価格(参考)
ピッチ数(mm) |
P2 |
P2.5 |
P3 |
P3.5 |
P4.9 |
価格(㎡) |
80万円 |
45万円 |
35万円 |
30万円 |
25万円 |
本体価格は業者によって大きく変わってきます。
一般的に、LEDビジョンの本体費用は1平方メートルあたりの単価で設定表記されています。
必要な平方メートル数をかけることで、最終的な本体価格を計算します。
共通価格
共通費用には【機材費用】(本体別)、【取り付け工事費用】、【運送料】の総額です。
【機材費用】配線・映像機器等の費用が含まれます(20〜70万程度)
【取り付け工事費用】取り付けの難易度で変動します。
【運送料】船便か航空便で変動します。
この共通費用はどのLEDビジョンの業者でも大差がありません。
LEDビジョン導入を検討される際には、本体価格に注目して業者選びを行うと良いでしょう。
商品の費用に関するページは「
こちらから」ご覧頂けます。
まとめ
いかがでしたか?
LEDビジョンの視認性や解像度は、ピッチサイズで変動します。
ただ高解像度のものが良いのかと言われたら、予算や設置場所の環境や必要な視認距離も合わせて、検討する必要があります。
屋外ではピッチサイズの広いLEDビジョン
屋内ではピッチサイズが狭い高解像度のLEDビジョンがおすすめです。