街中や郊外でもLEDビジョンを用いたデジタルサイネージを目にすることが増えてきました。
商業ビルの広告や駅の構内でもよく見かけるという方も多いのではないでしょうか?
高い視認性と鮮明な映像で、広告としての訴求力が注目されているデジタルサイネージ。
デジタルサイネージを設置し、より訴求力を高めるために注目されているのが「透過型LEDビジョン」です。
最先端のデジタルサイネージとしての話題性と意外性から、これから日本でも導入が進んでいくと言われている「透過型LEDビジョン」
この記事では透過型LEDビジョンの特徴やメリットについてご案内します。
透過型LEDビジョンの「3つの特徴」
透過型LEDビジョンとは光を透過させることができる、特殊な構造をもったLEDディスプレイです。
その名前の通り、背景が透けて見えるLEDビジョンです。
LEDが格子状にブラインドのように並んでいるため、パネルそのものに透過性があるのが特徴です。
海外ではすでに多くのアパレルショップやブランドショップ、ショールーム、商業施設で使われている最先端のデジタルサイネージと言えます。
視界を遮らずに自然光を取り入れることが可能なため、新たな表現の可能性にも注目が集まっています。
特徴1:視界を遮らない
透過型LEDビジョンはその名の通り、背景が透けて見える特徴があります。
透明な基板が使用されているLEDビジョンのため、視界を遮ることがないのです。
LEDディスプレイの設置場所を選ばないで良いため、窓ガラスやショーケースにも設置することが可能です。
特徴2:光を通しやすい
透過型LEDビジョンは、光を透過させる特徴があります。
従来のLEDビジョンは光を遮ってしまうこともあるため、設置場所の工夫が不可欠でした。
しかし、透過型LEDビジョンはその特性のため、自然光や照明の光を遮ることはありません。
窓ガラスやショーケースに設置しても、明るい空間を維持できるのです。
自然光をうまく活用することが可能なLEDビジョンで、明るさが保たれることから省エネルギー効果も期待できると言われています。
特徴3:空間演出の幅が広がる
視界を遮らない、光を通しやすいという、LEDディスプレイの概念を覆した透過型LEDビジョンディスプレイ。
ディスプレイの設置場所や表現方法によっては、奥行きのある空間演出や開放感のある空間演出が可能になります。
設置場所の制限が大幅に縮小されたため、工夫次第で新たな空間演出の可能性を広げることが可能になりました。
透過型LEDビジョンの「3つのメリット」
透過型LEDビジョンは、今までのLEDビジョンとは異なる独特な特徴を持っています。
そのため、様々なシーンで活用されている、新しい形態のLEDビジョンです。
ここでは、透過型LEDビジョンのメリットを3つご紹介します。
メリット1:採光しながらコンテンツ表示が可能
透過型LEDビジョンには「光を透過させる」という特徴があります。
そのため、窓ガラスや採光している場所、明るい場所に設置しても採光が阻害されないのです。
採光が阻害されないので、室内・屋内の明るさを保つことができます。
従来のLEDビジョンでは設置場所が壁となり、光を遮断していました。
透過型LEDビジョンを導入することで、自然光を取り入れることが可能になります。
メリット2:簡単に設置できる
透過型LEDビジョンは、従来のLEDビジョンディスプレイに比べると、軽量です。
そのため、設置や移動がしやすいというメリットがあります。
透過型LEDビジョンには、窓ガラスに貼り付けるタイプもあります。
重量に耐えるための設置設備が不要なため、手間をかけずに設置することが可能です。
急を要する場合、期間限定イベントに使用する場合も少ない設置設備で活用しやすいメリットがあります。
準備が少ない時にも、スピーディーに設置が可能なため、急な準備に間に合わせることができるのも大きな魅力です。
メリット3:ピクセルピッチが選べる
従来のLEDビジョンディスプレイと同じく、透過型LEDビジョンもピクセルピッチを選ぶことが可能です。
ピクセルピッチとはLED端子の間隔の距離のことです。
画質の精細さや視認性に関係するため、表示したいコンテンツや設置場所に応じた、最適なピクセルピッチを選ぶ必要があるのです。
最適な画質で情報発信をするため、発信したい情報やPRを的確に伝えやすくなります。
また、透過型だからといってコンテンツが見えづらくなることはありません。
透過型LEDビジョンの「デメリット」
透過型LEDビジョンにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
デメリットを考慮した、透過型LEDビジョンの導入検討にお役に立てたら嬉しいです。
デメリット1:屋内型と比べると導入コストがかかる
透過型LEDビジョンは特殊な構造を有しているデジタルサイネージです。
従来のLEDディスプレイと比べると、本体価格をはじめとした導入コストが高くなる場合があります。
予算に応じて従来型、透過型を検討してください。
デメリット2:電気代が従来のデジタルサイネージに比べて高くなることもある
透過型LEDビジョンは、高輝度の表示が求められるデジタルサイネージです。
光を透過させながら、自身の光を維持して映像を伝える必要があるためです。
そのため、従来のデジタルサイネージと比較すると消費電力が高くなる傾向があります。
消費電力はメーカーや装置によって異なってきます。
導入費用だけではなく、消費電力を把握したランニングコストも念頭にいれて検討されることをおすすめします。
活用にはコツと技術が必要
特殊なデジタルサイネージである透過型LEDビジョン。
日本ではまだ導入事例が少ないため、効果的な活用にはコツが必要となります。
透過型LEDビジョンを取り扱っている専門業者に相談しながら、効果的な活用方法を目指してください。
もしかしたら、そのアイディアが日本の透過型LEDビジョンの参考事例となるかもしれません。
透過型LEDビジョンの効果的な使い方
透過型LEDビジョンは大型商業施設、飲食店、クリニック、アパレルショップやショールームなど、様々な分野で活用される可能性を大いに秘めています。
では、透過型LEDビジョンを効果的に活用するためにはどうしたら良いのでしょうか。
ここでは、具体的かつ効果的な活用方法をご紹介します。
実例:自然光を遮らずに窓に設置
透過型LEDビジョンを窓に設置することで、自然光を遮らずにアプローチが可能です。
人通りのある箇所の窓に設置して、通行人をターゲットにした効果的な情報発信ができます。
窓の位置にあるため、PRとしての効果も高まります。
外から見ると映像や文字がはっきりと確認することができます。
室内から見ると、背面からは外が透けて見える仕様になっています。
室内を明るい雰囲気に保ちながら効果的に訴求ができると、清潔感と明るさを大切にするクリニックにも導入されています。
歯科医院の窓に透過型LEDビジョンを設置し、歯科治療や歯科予防に関する情報を発信、伝えています。
実例:ショールームに設置
透過型LEDビジョンを室内空間に設置し、圧迫感のない空間演出でショールームの雰囲気作りを行うことができます。
また、透明なので圧迫感を感じない利点を活かし、ショールーム中央に透過型LEDビジョンを設置し、コンテンツを表示。
ショールームをスマートに見せてくれる効果もあるので、効果的な情報発信に役立ちます。
実例:エントランスに設置
外から店内が見えないお店・・・入りにくいと感じたことはありませんか?
特に、女性のお客様がターゲットの店舗様の場合、店内が見えないということには注意が必要と言われています。
入り口の扉やガラスにはられているポスターやアナログ看板を透過型LEDビジョンに変更。
情報が透過型LEDビジョン1箇所からスマートに配信できるようになります。
さらに、お店の情報や商品情報、メニューなどの情報コンテンツは伝えつつ、外から中が見えるようになるのです。
店内の様子がみえるようになることで、お客様の安心感にアプローチすることも可能です。
透過性LEDビジョンの価格
透過型LEDビジョンは、LEDビジョンを置く場所がない!そんなお悩みも解決してくれる最先端のデジタルサイネージです。
屋外型LEDビジョンなどよりは、前述の通り、単価が高く設定されています。
しかし、工事費用はやすくなるため、全体のコストによっては同等もしくはお安くなる場合も。
ピッチサイズ(W×H) |
3.91×7.82 |
7.82×7.82 |
10.42×10.42 |
価格(平方メートルあたり) |
46万円 |
43万円 |
40万円 |
透過型LEDビジョンのまとめ
光を遮らず空間演出の可能性が広がる、最先端のデジタルサイネージ・透過型LEDビジョン。
メリットもデメリットもあります。
しかし、窓に設置できたりすることで、空間の有効利用にも繋がります。
目線の高さに合わせたLEDビジョンでのアプローチになるため、従来のような屋外型LEDのような大きさも設置場所も選ばないのも、魅力ですね。
まだまだ日本では設置されている場所が少ない透過型LEDビジョン。
信頼できる専門業者と相談しながら設置検討されると良いでしょう。