防火認定のLEDビジョンを探しているなら まず知ってほしいこと

LEDビジョン特集

防火認定のLEDビジョンを探しているなら まず知ってほしいこと

2026.06.05|LEDビジョン

「防火認定を取得したLEDビジョン」を探しているのに、情報が見つからない。

それには理由があります。

建築基準法上の不燃材料認定は「材料」に対するものであり、電子機器であるLEDビジョン製品単体に認定が付与される法的な仕組み自体が存在しません。

ただし、法令に準拠した適切な対策を講じることで、防火地域への設置は可能です。建築基準法第64条の規定に従い、主要な部分を不燃材料で覆う等の適法な対策を講じることで、実際に設置を実現した事例があります。

製品単体での認定が存在しない法的背景と、建築基準法を遵守して適法に設置するための具体的な対策について、この記事で順番に整理していきます。設置計画をお持ちの方にとって、判断の材料になれば幸いです。

防火地域への設置を目的として開発したLEDビジョン「ファイヤーガードビジョン™」を発表しました。

本製品は現在、特許出願中です。

目次

防火認定とは何かLEDビジョンに求められること

「防火認定」という言葉は知っていても、LEDビジョンに具体的にどう関わるのかまでは、なかなか情報が整理されていないのが現状です。ここでは制度の全体像ではなく、LEDビジョンの設置判断に必要な部分だけを取り上げます。法令の基準から、製品単体での認定が存在しない理由、それでも設置を実現できる根拠まで、順番に見ていきます。

建築基準法が定める「防火認定」の基準

防火地域内にLEDビジョンを設置する場合、建築基準法第64条による不燃材料の使用が義務付けられています。

この条文が対象とするのは、防火地域内にある看板・広告塔等で「屋上に設けるもの」または「高さ3mを超えるもの」です。該当する場合、主要な部分を不燃材料で造るか、覆わなければなりません。

不燃材料とは、国土交通大臣が定めた建築材料のうち、加熱開始後20分間において、燃焼しないこと・防火上有害な変形や溶融が生じないこと・有毒ガス等が発生しないことの3要件を満たすものを指します。防火材料には以下の3グレードがあり、第64条で求められるのは最も基準の高い「不燃材料」です。

グレード 燃焼しない時間 主な素材例 看板への適用
不燃材料 加熱開始後20分間 金属・ガラスなど 防火地域内の看板等に義務
準不燃材料 加熱開始後10分間 特殊処理アルミ複合板など 義務の対象外
難燃材料 加熱開始後5分間 防炎処理プラスチックなど 義務の対象外

建築基準法第64条による看板の不燃化義務は「防火地域」に適用されます。ただし、準防火地域やその他の地域であっても、各自治体の屋外広告物条例や火災予防条例などによる独自の制限や許可申請が必要となる場合があるため、管轄行政への事前確認が不可欠です。

▶︎参考【e-Gov法令検索】建築基準法

▶︎参考【国土交通省】屋外広告物適正化の推進

LEDビジョンの防火認定取得が難しい理由

「防火認定済みのLEDビジョン」が見つからないのには、明確な理由があります。

建築基準法上の不燃材料認定は「材料」に対するものであり、電子機器であるLEDビジョン製品単体に認定が付与される法的な仕組み自体が存在しません。

一般的な金属看板は、アルミや鉄といった金属素材が主体であるため、不燃材料認定を受けた素材のみで構成することが比較的容易です。一方、LEDビジョンは数多くの電子部品の集合体であり、発光素子を保護するパネルや回路基板の大部分に樹脂系素材が用いられています。素材の性質上、製品全体として不燃材料の3要件を満たすことは、現在の技術的な観点から困難な状況にあります。

一般的な金属看板 LEDビジョン
主な素材 アルミ・鉄など金属 樹脂系パネルが主体
不燃材料認定 対応しやすい 製品単体への認定の仕組みがない
防火地域での設置 対応実績が多い 建築基準法第64条に基づく主要部分の不燃材料による被覆等の適法な対策が必要

ただし、これは「設置できない」という意味ではありません。**製品単体の認定が存在しない法的背景を正しく理解した上で、建築基準法に準拠した適法な対策を講じることで、防火エリアへの設置を実現した事例があります。**その具体的な方法については、次のセクションで整理します。

▶︎参考【国土交通省】看板の安全管理ガイドブック

▶︎参考【福岡市】屋外広告物 Q&A

▶︎参考【長崎市景観推進室】広告物Q&A

それでも設置できるケースがある理由

製品単体での認定が存在しない。では、防火エリアへのLEDビジョン設置は不可能なのか。

答えはノーです。

建築基準法第64条が求めているのは「製品の認定証」ではなく、「設置における主要な部分を不燃材料で造り、または覆うこと」です。

つまり、LEDビジョンそのものが認定を持たなくても、筐体や周辺の支持構造を含めた主要部分を不燃材料で被覆する等の適法な対策を講じることで、法令の要件を満たすことができます。ミナミハラLEDは実際にこのアプローチで、防火地域への大型LEDビジョン設置を完遂しています。その代表事例が長崎・大波止ビジョンです。

アプローチ 内容 現状
製品単体での不燃材料認定 LEDビジョン本体が認定を取得 電子機器への認定の仕組みが存在しない
建築基準法第64条に基づく適法な対策 主要部分を不燃材料で被覆等 実績あり(大波止ビジョン等)

重要なのは「抜け道を探す」ことではなく、法令の要件を正しく理解した上で、適法に設置を実現する方法を持つ会社に相談することです。防火認定対応の実績を持つ会社であれば、現状の整理から具体的な対応策まで、一緒に考えることができます。

大波止ビジョンが証明した防火認定対応LEDビジョンの設置実績

「製品単体での認定が存在しない」という現実がある中で、それでも防火エリアへの設置を実際に完遂した会社があります。ここでは、ミナミハラLEDが手がけた大波止ビジョンの事例を軸に、どのようなアプローチで実現に至ったのか、そしてその経験が同様の課題を抱えるプロジェクトにどう活きるのかを整理します。

長崎・大波止ビジョンとはどんなプロジェクトか

大波止ビジョンは、防火地域に指定された長崎市の港湾エリアに実際に設置・運用されている大型LEDビジョンの実例です。

長崎市元船町の大波止交差点付近は、港湾エリアに位置し、都市計画における防火地域に指定されています。防火地域であることに加え、港湾特有の潮風による塩害やビル風など、設置条件として過酷な環境にあります。建築基準法に基づく厳密な法規対応と、自然環境に耐えうる耐久設計の双方が求められた案件です。

項目 内容
設置場所 長崎市 大波止(港湾エリア)
エリア区分 防火地域
用途 大型LEDビジョンによる情報発信
特徴 建築基準法第64条対応を含む防火エリア設置の代表事例

事前の綿密な設計と行政協議を経て設置まで完遂できたという事実が、同様の条件を抱える案件への対応力の根拠となっています。プロジェクトの詳細は大波止ビジョン施工事例ページでもご確認いただけます。

▶︎参考【長崎市景観推進室】広告物Q&A

防火エリアで実現するために取り組んだこと

防火エリアへのLEDビジョン設置を実現するためには、製品単体の仕様にとらわれず、設置環境全体を見据えた建築的なアプローチが必要です。

建築基準法第64条が求めているのは、火災発生時に看板が延焼の経路とならないための「主要部分の不燃対応」です。大波止ビジョンの設置においては、LEDパネル単体ではなく、ビジョンを格納する筐体や周辺の支持構造を含めた主要部分への不燃材料による被覆等、法令に基づく適法な対策を講じました。さらに、建築基準法第88条に基づく工作物確認申請を正確に履行することで、構造上の安全性を法的に担保しています。

対応ポイント 概要
設置エリアの法令確認 防火地域の指定状況・建築基準法第64条の適用確認
主要部分の不燃材料対応 筐体・支持構造を含めた不燃材料による被覆等の適法な対策
工作物確認申請 建築基準法第88条に基づく申請・構造安全性の担保
自治体との調整 屋外広告物条例への対応・許可申請

こうした法令への深い理解と、実案件で培ったノウハウがあるからこそ、同様の条件を抱える次の案件にも具体的な道筋をお示しすることができます。設置環境や計画の詳細は、相談の段階で一緒に整理していくことが可能です。

▶︎参考【e-Gov法令検索】建築基準法第88条

▶︎参考【国土交通省】看板の安全管理ガイドブック

この実績があるから相談を受けられる

防火認定対応の相談において、実績のある会社が提示できるのは「可否の判断」だけでなく、「どうすれば適法に実現できるか」という具体的な選択肢です。

大波止ビジョン等の設置実績に基づき、ミナミハラLEDでは建築基準法第64条に則った具体的な設置対策をご提案することが可能です。設置難易度の高い防火地域での案件においても、建築基準法第64条に基づく適法な対策を講じることで設置を実現したケースがあります。

対応内容 ミナミハラLEDの実績
防火認定対応の相談 大波止ビジョン等の実案件をもとに具体的な選択肢を提示
法令対応 建築基準法第64条・第88条に基づく適法な対策の実施
設置後のサポート 同様案件の経験をもとに継続対応

防火認定とLEDビジョンをめぐる現状は複雑ですが、まず設置予定地の状況をそのままお聞かせいただくことが、プロジェクトを動かす起点になります。

防火認定対応LEDビジョンでミナミハラLEDが選ばれる3つの理由

防火認定対応のような慎重を期す案件だからこそ、製品の品質や導入後のサポート体制まで含めた、会社そのものの信頼性が判断基準になります。

法令対応の知識や実績はもちろん、製品が現場で長期間安全に稼働し続けるための品質管理体制、そして万が一のトラブルにも迅速に対応できるサポート力。これらが揃っていることが、難しい条件の案件においては特に重要です。ここでは、ミナミハラLEDが選ばれている3つの理由を順番にご紹介します。

品質と安全性を支える独自の検査体制

防火認定対応のような慎重な案件ほど、製品そのものの信頼性が安全性に直結します。

海外で製造されたLEDビジョンをそのまま現場に持ち込むのではなく、日本の気候や安全基準に適合しているかを確認する中間プロセスの存在が、長期運用の安定につながります。ミナミハラLEDでは、製品をお客様にお届けする前に自社施設「MINAMIHARA LED LAB」に格納し、組み立てや動作確認を含む品質検証を行う体制を敷いています。

取り組み 内容
独自の耐久テスト 自社ラボでの品質・耐久性の検証
国内検査 日本製の電線(配線ケーブル)の採用と国内基準での検査
品質管理体制 出荷前の品質確認プロセス

こうした自社ラボでの検証プロセスを経ることで、初期不良のリスクを抑え、長期間の安全運用に耐えうる製品のみを現場へ送り出しています。防火地域への設置のようなシビアな環境での導入を検討される場合にも、こうした体制が判断材料のひとつになれば幸いです。

▶︎参考【MINAMIHARA LED】MINAMIHARA LED LAB

実機確認ができるショールーム

スペックや法令の話だけでなく、実際に稼働する実機を見て判断できる環境があることは、大型LEDビジョンの導入検討において大きな意味を持ちます。

画質や明るさ、筐体の堅牢性など、カタログの数値だけでは伝わりにくい要素は少なくありません。特に防火認定対応のような特殊な構造を伴う案件では、「実際の見え方はどうなるか」「どのような構造になるのか」を事前に確認できることが、納得感のある意思決定につながります。長崎県諫早市の「MINAMIHARA LED LAB」では、屋外用・屋内用・透過型などさまざまな種類のLEDビジョン実機を常設展示しています。

項目 内容
施設名 MINAMIHARA LED LAB
所在地 長崎県諫早市
展示内容 屋内外・透明型など各種LEDビジョン実機
来場方法 予約制

完全予約制で、実機に触れながら専門スタッフと要件のすり合わせを行うことが可能です。実物を直接確認した上で検討を進めたい方にとって、選択肢のひとつとしてご活用いただける環境を整えています。

 防火認定対応LEDビジョンのご相談から導入までの流れ

防火認定対応という複雑なテーマも、状況を順番に整理していけば、現実的な道筋を見つけることは十分に可能です。

「設置予定地が防火地域かどうかわからない」 「どのような法規制が適用されるか不明」

相談の入り口はさまざまです。

どの段階からでも、設置予定地の状況や計画の概要をお聞かせいただければ、一緒に整理していくことができます。ここでは、ご相談から導入までの具体的なステップをお伝えします。

設置エリアの状況をお聞かせください

プロジェクトの最初のステップは、設置予定地が防火地域に該当するかどうかの確認から始まります。

建築基準法第64条による不燃材料の義務付けは、設置場所が防火地域かどうかによって適用要件が変わります。また、屋上設置か高さ3mを超えるかといった物理的な条件も、適用範囲を左右します。防火地域かどうかは、各自治体が公開している都市計画図で調べることができます。現時点でこれらの情報が手元になくても問題ありません。

確認事項 確認方法
設置場所が防火地域かどうか 自治体の都市計画図で確認
設置高さ・設置方法 現地確認または図面で整理
屋外広告物条例の適用内容 設置場所の自治体窓口に個別確認

設置候補地のご住所や計画の概要をお聞かせいただければ、状況を紐解きながら一緒に確認していくことが可能です。どの段階からでも、まずは現状をそのままお聞かせください。

実績をもとにプランをご提案します

設置予定地の環境や法的要件が整理できた段階で、過去の実績とノウハウに基づいた具体的な導入プランをご提案します。

防火エリアへの設置は、一律のパッケージ製品を当てはめれば解決するものではありません。設置する高さ、風圧や塩害のリスク、各自治体の屋外広告物条例が求める基準など、現場ごとに異なる条件が複雑に絡み合っています。大波止ビジョンという難易度の高いプロジェクトを完遂した経験が、こうした個別具体的なプラン構築に活きています。

ステップ 内容
① 状況の確認 設置場所・エリア・高さ・用途を整理
② 法令の確認 建築基準法第64条・防火認定対応の必要性を確認
③ プランの提案 実績をもとに設置方法・対応策を提案
④ 施工・アフターフォロー 安全優先の施工と導入後のサポート

建築基準法第64条の規定に基づく主要部分の不燃材料による被覆や、建築基準法第88条の工作物確認申請を視野に入れた、現実的かつ適法なルートをともに導き出します。お客様のご要望と現場の制約をすり合わせながら、最適な方法を一緒に考えていきます。

安全優先の施工とアフターフォロー

プランが確定した後は、安全を最優先とした施工を実施し、導入後のフォローまで一貫して対応します。

建築基準法第64条の要件を満たすよう設計された不燃材料による被覆は、現場での確実な施工が伴って初めてその効果を発揮します。万が一の火災時に延焼を防ぎ、強風などの自然災害にも耐えうる構造を実現するためには、法令順守を念頭に置いた緻密な設置工事が求められます。設置して終わりではなく、その後の運用期間全体を支える体制が必要です。

フェーズ 内容
施工 建築基準法第64条対応を踏まえた安全優先の設置工事
検査・確認 設置後の動作確認・安全確認
保証 最長5年保証
アフターサポート 36時間以内復旧対応

施工後の動作確認や安全性の確認はもちろん、最長5年の製品保証と36時間以内の復旧対応を通じて、長期間の運用をサポートします。難しい設置条件だからこそ、ご相談の段階から施工・運用に至るまで、一貫した体制でプロジェクトに向き合います。

まとめ:防火認定とLEDビジョンの現状と設置への第一歩

防火認定を取得したLEDビジョンを探しているけれど、情報が見つからない。その理由は、建築基準法上の不燃材料認定は「材料」に対するものであり、電子機器であるLEDビジョン製品単体に認定が付与される法的な仕組み自体が存在しないからです。

ただし、それは設置を諦める理由にはなりません。

建築基準法第64条の規定に基づく主要部分の不燃材料による被覆等、適法な対策を講じることで、防火エリアへの設置を実現した事例があります。長崎・大波止ビジョンがその実証です。

ポイント 内容
防火認定の義務 防火地域内の看板等は不燃材料の使用が義務(建築基準法第64条)
認定の現状 防火認定済みLEDビジョンは製品単体への認定の仕組みが存在しない
前進できる理由 建築基準法第64条に基づく適法な対策による設置実績がある
相談先 防火認定対応の実績を持つ会社への相談が現実的な第一歩

製品単体のスペックにとらわれず、現場の状況に合わせた法令対応のノウハウを持つ会社と連携することが、複雑なプロジェクトを動かす鍵になります。現在の計画がどの段階にあっても、設置予定地の状況をお問い合わせフォームよりお気軽にお聞かせいただければ幸いです。

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